動詞Comeの使い方

“come” は、「話し手や聞き手のいる場所や状況に向かって移動する」というコアの意味を持つ動詞です。この「移動」は物理的なものだけでなく、時間的・抽象的な移動にも適用されます。一方、“go” は「話し手や聞き手から離れていく移動」を表します。この違いにより、”come” は物事がこちらに近づいてくる感覚を、”go” は離れていく感覚を与えます。


主な意味:人や物がある場所から別の場所へ移動することを表します。

例文

  1. come: She will come to my house tonight.
    (彼女は今夜私の家に来ます。)
  2. arrive: They will arrive at the station soon.
    (彼らはまもなく駅に到着します。)
  3. approach: The train is approaching the platform.
    (電車がホームに近づいています。)
  4. reach: We hope to reach the summit by noon.
    (私たちは正午までに山頂に到達することを望んでいます。)
  5. enter: Please enter the room quietly.
    (静かに部屋に入ってください。)
  6. advance: The troops advanced towards the city.
    (軍隊は都市に向かって前進しました。)
  7. proceed: After lunch, we proceeded to the next exhibit.
    (昼食後、次の展示へ進みました。)
  8. head: They are heading towards the mountains.
    (彼らは山に向かって向かっています。)
  9. travel: He traveled all the way from Japan to see her.
    (彼は彼女に会うために日本から旅しました。)
  10. venture: She decided to venture into the unknown.
    (彼女は未知の世界へ踏み出すことを決めました。)
  11. flow: The river flows into the sea.
    (川は海へと流れます。)

ニュアンスの違い

  1. 到着: arrive, reach
  2. 接近: approach
  3. 進行: proceed, advance
  4. 向かう: head
  5. 旅する: travel
  6. 冒険する: venture
  7. 流れる: flow

主な意味:何かが現れる、姿を見せることを表します。

例文

  1. come: The stars come out at night.
    (夜になると星が現れます。)
  2. appear: A rainbow appeared after the rain.
    (雨の後に虹が現れました。)
  3. emerge: New problems have emerged.
    (新たな問題が浮上しました。)
  4. manifest: Symptoms manifested early.
    (症状が早期に現れました。)

ニュアンスの違い

  1. 突然の出現: appear
  2. 浮上する: emerge
  3. 明らかになる: manifest

主な意味:目標や状態に達する、何かを成し遂げることを表します。

コアからの派生:”come” のコアの意味である「話し手や聞き手に向かって移動する」は、物理的な移動だけでなく、心理的・抽象的な移動にも適用されます。つまり、理解や気づき、目標への到達といった内面的な変化が「自分にやってくる・自分に向かって移動(come)してくる)」イメージを持っています。

例文

  1. come: She came to realize the truth.
    (彼女は真実に気づくようになりました。→彼女が真実の方に到達する、達成するイメージ)
  2. attain: He attained his lifelong ambition.
    (彼は生涯の野望を達成しました。→彼が野望に向かって移動・到達(come)するイメージから、達成)
  3. achieve: They achieved great success.
    (彼らは大成功を収めました。)
  4. reach: She reached the finals of the competition.
    (彼女は大会の決勝に進出しました。)

ニュアンスの違い

  1. 目標達成: attain, achieve
  2. 到達: reach
  3. 理解・気づき: come (to realize)

主な意味:出来事や状況が起こる、生じることを表します。

コアからの派生:”come” のコアの意味は「こちらへの移動」。つまり「こちらにやってくる」という感覚から、結果として「発生する」「生じる」という意味になる。

例文

  1. come: Success comes from hard work.
    (成功は努力から生まれます。→成功が努力からやってくるというイメージ。)
  2. occur: An idea occurred to me.
    (アイデアが思い浮かびました。→アイデアが私の方にやってきたというイメージから、思い浮かぶ。)
  3. arise: Problems arise when communication fails.
    (コミュニケーションが失敗すると問題が生じます。)
  4. happen: What happened here?
    (ここで何が起こったのですか?)
  5. strike: Disaster struck the city.
    (災害が都市を襲いました。)
  6. result: Illness often results from stress.
    (病気はしばしばストレスが原因で起こります。)

ニュアンスの違い

  1. 突然の発生: occur, strike
  2. 問題の発生: arise
  3. 結果として起こる: result
  4. 出来事の発生: happen

“come” はそのコアの意味である「話し手や聞き手に向かって移動する」を基に、多様な場面で使われます。物理的な移動だけでなく、状態の変化や出来事の発生など、「何かがこちらに近づいてくる」感覚を表現します。

  • 移動: 人や物が場所を移動すること。
  • 出現: 何かが現れること。
  • 達成: 目標や状態に達すること。
  • 発生: 出来事や状況が起こること。
  • 移動: arrive, approach, reach, enter, advance, proceed, head, travel, venture, flow
  • 出現: appear, emerge, manifest
  • 達成: attain, achieve, reach
  • 発生:occur, arise, happen, strike, result

下記の文章の意味を確認しましょう!

  1. She came to my house yesterday.
  2. After the rain, a rainbow came out.
  3. Success comes from hard work.
  1. 解答: 「彼女は昨日、私の家に来ました。」

    解説:この文では “come” が「移動」の意味で使われています。彼女が話し手の家に向かって来たことを表しています。「① 移動」の用法に該当します。
  2. 解答:「雨の後に虹が現れました。」

    解説:“came out” は「現れる」という意味です。雨が止んだ後に虹が出てきたことを表しており、「② 出現」の用法に該当します。
  3. 解答:「成功は努力から生まれます。」

    解説:この文では “comes from” が「発生する」という意味で使われています。成功が努力によってもたらされるという結果を表しており、「④ 発生」の用法に該当します。

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