動詞 Have の使い方

“have” は「持つ」というコアの意味を持つ動詞ですが、使役動詞としても頻繁に使われます。ここでは、使役の意味を含めて、動詞 “have” のさまざまな使い方を紹介します。特に、誰かに何かをさせる、または何かが行われるようにするという使役の意味に焦点を当てます。以下では、それぞれの派生した意味と、その論理的なつながりを説明し、類義語とのニュアンスの違いも見ていきます。


主な意味:物や人、権利を物理的・法的に持っていることを表します。

コアからの派生:何かを手にしている、もしくは所有しているという基本的な意味が、物理的な持ち物だけでなく、抽象的な権利や状態の保持に広がります。

例文

  1. have: I have a new car.
    (私は新しい車を持っています。)
  2. own: She owns several houses in the city.
    (彼女は市内にいくつかの家を所有しています。)
  3. possess: He possesses rare antiques.
    (彼は珍しいアンティークを所有しています。)
  4. hold: They hold the title to the land.
    (彼らはその土地の権利を持っています。)
  5. keep: You should keep important documents in a safe place.
    (重要な書類は安全な場所に保管してください。)
  6. retain: The company retained its market share.
    (その会社は市場シェアを維持しました。)

ニュアンスの違い

  1. have: 一般的に「持つ」という意味。
  2. own: 法的に所有するニュアンスが強い。
  3. possess: 特定の物を持っていることを強調。
  4. hold: 物理的または法的に何かを握っていること。
  5. keep: 維持したり保管する意味。
  6. retain: 既に持っているものを保持し続けること。

主な意味:何かを取得したり、手に入れることを表します。

コアからの派生:持つという概念が、何かを得ること、受け取ることに派生します。

例文

  1. have: She had the opportunity to travel abroad.
    (彼女は海外旅行の機会を得ました。)
  2. acquire: He acquired new skills during the training.
    (彼は研修中に新しいスキルを習得しました。)
  3. obtain: You need to obtain permission to enter the area.
    (そのエリアに入るためには許可を得る必要があります。)
  4. receive: I received a gift from my friend.
    (友達からプレゼントを受け取りました。)
  5. secure: They secured a contract with the client.
    (彼らはクライアントとの契約を確保しました。)

ニュアンスの違い

  1. have: 一般的に「得る」という意味。
  2. acquire: 努力をして新たに獲得すること。
  3. obtain: 手続きを通して何かを取得すること。
  4. receive: 受動的に何かを受け取ること。
  5. secure: 何かを確実に得ること、特にビジネスや取引で使用。

主な意味:何かを経験したり、感覚的に感じることを表します。

コアからの派生:持つという基本の概念が、経験や感覚を「持つ」、つまり何かを体験するという意味に派生します。

例文

  1. have: I had a great time at the party.
    (私はパーティーで楽しい時間を過ごしました。)
  2. experience: They experienced difficulties during the trip.
    (彼らは旅行中に困難を経験しました。)
  3. enjoy: We enjoyed the concert last night.
    (昨晩のコンサートを楽しみました。)
  4. suffer: She suffered from a severe illness.
    (彼女は重病に苦しみました。)
  5. endure: He endured the pain without complaining.
    (彼は痛みに耐えました。)

ニュアンスの違い

  1. have: 一般的に「経験する」という意味。
  2. experience: 実際に何かを体験すること。
  3. enjoy: 楽しむことを強調。
  4. suffer: 苦しい経験をすること。
  5. endure: 苦しみや困難を我慢して続けること。

主な意味have は使役動詞として、誰かに何かをさせる、または何かが行われるようにする意味を持ちます。

コアからの派生“have” のコアの意味は「持つ」です。この「持つ」から派生して、「何かを手にしている」立場が、その物や状況をコントロールできることを示します。これがさらに発展し、そのコントロールの力を使って、他者に何かを行わせる、または自分のために何かをさせるという使役の意味に派生します。つまり、「持っている(状況や権限を持つ)」ことで、他の人に動作を委ねる、または実行させることが可能になります。

例文

  1. have: I had my hair cut yesterday.
    (私は昨日髪を切ってもらいました。)
  2. make: She made him clean the room.
    (彼女は彼に部屋を掃除させました。)
  3. get: He got his friend to help him with the project.
    (彼は友達にプロジェクトを手伝ってもらいました。)
  4. let: They let the children play outside.
    (彼らは子供たちを外で遊ばせました。)
  5. allow: The teacher allowed the students to leave early.
    (先生は生徒たちを早退させました。)

ニュアンスの違い

  1. have: 誰かに何かをさせる、または何かを行わせる。
  2. make: 強制的に何かをさせる意味が強い。
  3. get: 誰かに依頼して何かをさせる、説得して行わせる。
  4. let: 誰かに許可して行わせる。
  5. allow: 許可して何かを行わせる意味が強い。

“have” は「持つ」というコアの意味から、さまざまな場面で使われます。

  • 所有する・保持する:物理的なものや権利、状態を持つこと。
  • 獲得する・受け取る:何かを取得したり、受け取ること。
  • 経験する・感じる:何かを経験したり、感覚的に感じること。
  • 使役する(〜させる、〜される):誰かに何かをさせる、または何かを行わせる。
  • 所有する・保持する: have, own, possess, hold, keep, retain
  • 獲得する・受け取る: have, acquire, obtain, receive, secure
  • 経験する・感じる: have, experience, enjoy, suffer, endure
  • 使役する(〜させる、〜される): have, make, get, let, allow

下記の文章の意味を確認しましょう!

  1. I have a new car.
  2. He had his car washed at the new car wash.
  3. We had a great time at the beach yesterday.
  1. 解答:「私は新しい車を持っています。」

    解説:この文では “have” が「持っている」という意味で使われています。①の所有の意味です。
  2. 解答:「彼は新しい洗車場で車を洗ってもらいました。

    解説:”had” は使役の意味で使われており、他の人に車を洗ってもらったことを表しています。つまり④の使役の意味です。
  3. 解答:「私たちは昨日、ビーチで楽しい時間を過ごしました。

    解説:”had” は「経験する」という意味で使われており、③ 経験する・感じるの意味 です。

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