ListenとHearの使い方

“listen” と “hear” は、どちらも「聞く」という意味を持つ動詞ですが、両者の使い方やニュアンスには重要な違いがあります。”listen” は「意識的に耳を傾ける」行為で、話や音に集中して聞くことを指します。一方、”hear” は「受動的に音を耳にする」ことを指し、意図的に聞こうとしなくても音が自然に耳に入る場合に使われます。


コアの意味の違い

  1. listen: 意図的に耳を傾けて、注意を払いながら音や話を聞く行為を指します。音楽や会話に集中する場面でよく使われます。
  2. hear: 意図せずとも、自然に音が耳に入ってくる状況を表します。周囲の音や他人の会話が聞こえてくる場面で使われます。

1.意図的に耳を傾ける

例文

  1. listen: I always listen to music while I do my homework.
    (宿題をする時、いつも音楽を聴いています。)
  2. focus: You should focus on the speaker’s words during the lecture.
    (講義中は話者の言葉に集中して聞くべきです。)
  3. concentrate: He couldn’t concentrate on the conversation because of the loud noise.
    (彼は大きな騒音のせいで会話に集中できなかった。)

ニュアンスの違い

  1. listen: 意識的に音や話に耳を傾ける行為を指します。
  2. focus: 特定の音や話に集中して聞くこと。
  3. concentrate: 外的要因がある中で、特に集中して聞こうとすること。

2. アドバイスや指示に従う

「意図的に耳を傾ける」という行為は、他人のアドバイスや指示に耳を傾け、理解し、それに従うという意味に発展します。これは、受け身ではなく、積極的に行動に移すことを伴う「聞く」という行為です。

例文

  1. listen: You need to listen to your teacher’s advice if you want to improve.
    (成績を上げたいなら、先生のアドバイスを聞く必要があります。)
  2. heed: She should heed the doctor’s warnings about her health.
    (彼女は医者の健康に関する警告に耳を傾けるべきです。)
  3. obey: The dog was trained to obey voice commands.
    (その犬は声の命令に従うように訓練されました。)

ニュアンスの違い

  1. heed: 注意深く聞き、その内容を尊重して従うこと。
  2. obey: 明確な命令や指示に従うことを強調。

1. 聞こえる・耳にする

例文

  1. hear: I can hear the wind blowing through the trees.
    (木々を通り抜ける風の音が聞こえる。)
  2. catch: Did you catch what she just said?
    (彼女が今言ったことを聞き取れましたか?)
  3. perceive: He barely perceived the sound of the distant bell.
    (彼は遠くの鐘の音をかすかに感じた。)

ニュアンスの違い

  1. hear: 自然に音が耳に入る状況を指します。
  2. catch: 注意して音や話を聞き取ること。
  3. perceive: 感覚的に、特に微かな音を聞き取ること。

2. 情報を得る・知る

「受動的に音を耳にする」ことから、噂やニュースなどの情報を自然に耳にして知ることが派生します。音を通じて得られる情報は、そのまま「知識を得る」という意味に発展します。

例文

  1. hear: I heard that there will be a test next week.
    (来週テストがあると聞きました。)
  2. acknowledge: He acknowledged the news with a nod.
    (彼はうなずいてその知らせを認めた。)
  3. discern: It’s hard to discern the truth from all the rumors.
    (すべての噂の中から真実を見極めるのは難しい。)

ニュアンスの違い

  1. hear: 情報やニュースを耳にするという一般的な表現。
  2. acknowledge: その情報を認め、受け入れること。
  3. discern: 情報の中から真実を見極める行為。

“listen” と “hear” はどちらも「聞く」という意味を持っていますが、”listen” は注意を払って意図的に耳を傾ける行為を指し、”hear” は意図せず音が自然に耳に入る状況を表します。例えば、音楽を聴く場合、”listen” はその音楽に集中して楽しむというニュアンスが含まれ、”hear” は単に音が耳に入ってきているだけの状況を指します。

下記の文章を和訳しましょう。

  1. I could hear the sound of the waves from my window.
  2. Have you heard the news about the new school policy?
  3. You should always listen to your parents’ advice.
  4. She listened carefully to the instructions before starting the exam.
  1. 解答: 「窓から波の音が聞こえました。」
    解説:  “hear” はここで「自然に音が耳に入る」という意味で使われています。波の音が無意識に聞こえている状況です。
  2. 解答: 「新しい学校の方針についてのニュースを聞きましたか?」
    解説: “hear” はここで「情報を耳にする」という意味で使われており、ニュースを聞いたことを表しています。
  3. 解答: 「 両親のアドバイスにはいつも耳を傾けるべきです。」
    解説:  “listen” はここで「意図的に耳を傾ける」という意味で、両親のアドバイスを意識的に聞き、従うことを強調しています。
  4. 解答: 「彼女は試験を始める前に、指示を注意深く聞きました。」
    解説:   “listen” はここで「集中して聞く」という意味で使われており、指示にしっかりと注意を払っている状況です。

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