動詞 Say, Tell, Speak, Talkの使い方
1:コアの意味の違い
コアの意味の違い
- say: 何かを「言う」ことに焦点があります。目的語は発言内容であり、相手に言及することは必須ではありません。
- tell: 相手に対して何かを「伝える」ことが重要で、通常は**伝達先(相手)**が伴います。
- speak: 「話す」という行為そのものを指し、フォーマルな場面や一方的な話し方が強調されます。目的語には通常言語やテーマがきます。
- talk: 双方向的でカジュアルな「話す」行為を示します。相手との会話や対話が中心で、フォーマルさは求められません。
文法的な使い分け
- say は発言内容が目的語となるため、say somethingの形で使われます。相手がいる場合は「to someone」を付けますが、必須ではありません。
(例: He said (to me) that he was tired.) - tell は必ず相手が目的語となるため、tell someoneの形で使われます。伝達する内容は後ろに続きます。
(例: She told me the news.) - speak はspeak about somethingやspeak to someoneの形が一般的です。
(例: He spoke to the manager about the project.) - talk は通常はtalk to/with someoneやtalk about somethingの形で使われます。
(例: We talked about our plans for the weekend.)
2: 例文と同義語
1.Say
Say 例文
- He said he would be late.
(彼は遅れると言った。)
Sayの同義語
- mention: He mentioned that he would be late. (彼は遅れると言及した。)
- state: He stated that he would be late. (彼は遅れると述べた。)
- remark: He remarked that he would be late. (彼は遅れると言った。)
2. Tell
Tell 例文
- She told me to come early.
(彼女は私に早く来るように言った。)
Tellの同義語
- inform: She informed me to come early. (彼女は私に早く来るように知らせた。)
- notify: She notified me to come early. (彼女は私に早く来るように通知した。)
- advise: She advised me to come early. (彼女は私に早く来るように勧めた。)
3.Speak
Speak 例文
- He spoke at the conference.
(彼は会議で話をした。)
Speakの同義語
- address: He addressed the audience at the conference. (彼は会議で聴衆に話しかけた。)
- lecture: He lectured at the conference. (彼は会議で講義をした。)
- communicate: He communicated his ideas at the conference. (彼は会議で自分の意見を伝えた。)
4.Talk
Talk 例文
- We talked about the new movie.
(私たちは新しい映画について話した。)
Talkの同義語
- discuss: We discussed the new movie. (私たちは新しい映画について話し合った。)
- chat: We chatted about the new movie. (私たちは新しい映画についておしゃべりした。)
- converse: We conversed about the new movie. (私たちは新しい映画について対話した。)
3: 共通点
すべての動詞は「伝える」「話す」という行為を表しています。しかし使用される文脈や相手との関係、フォーマルさによって使い分けます。
ニュアンスの違い
- say: 発言内容が重要で、相手の存在は必須ではありません。
- tell: 相手に情報を伝えることが焦点で、相手が目的語に必要です。
- speak: フォーマルで、一方的に話す場合や公の場での発言を指します。
- talk: カジュアルな会話や友人との対話に使われ、双方向的なコミュニケーションを表します。
確認問題
次の文を読んで、空欄に say, tell, speak, talk のいずれかを入れて、文章を完成させましょう。
- She always _____ the truth to her friends.
- He _____ to his boss about the project every Monday.
- They _____ that they need more time to finish the work.
- We often _____ about our weekend plans over lunch.
解答&解説
- 解答: 「tells」
解説: “tell” は相手に何かを伝えるという意味を持ち、ここでは「彼女が友達に真実を伝える」という文脈で使われています。相手(友達)に何かを伝える際には “tell” が適切です。 - 解答: 「speaks」
解説: “speak” はフォーマルな場面や上司などに対して話す場合によく使われます。この文では、上司に対して定期的に話をする場面を示しており、フォーマルなニュアンスがあります。しかし、“says” も発言内容を表す場合には使えます。例えば、「彼が上司にプロジェクトについて毎週発言する」という意味で “says” を使うことも文法的には正しいです。 - 解答: 「say」
解説: “say” は発言内容に焦点があり、相手への言及はありません。ここでは「彼らが時間が必要だと言う」という場面です。内容自体に重点が置かれています。 - 解答: 「talk」
解説: “talk” はカジュアルな会話や対話を表します。ここでは「私たちがランチの間に週末の計画について話す」というカジュアルな状況を表しています。