動詞 Smell の使い方

“smell” は、「においを感じる」「においを嗅ぐ」というコアの意味を持つ動詞です。この基本的な意味から、においを発する、感知する、推測するなどの派生的な意味が生まれます。つまり、においを通じて情報を得たり、においそのものを表現したりする幅広い使い方ができます。


主な意味: 鼻を使って、においを嗅いだり感じたりすることを表します。

コアからの派生:においを感じるという基本的な行為が、周囲のにおいを意識的に嗅ぐことや、無意識に感じ取ることに広がります。

例文

  1. smell: I can smell fresh coffee brewing in the kitchen.
    (キッチンで淹れている新鮮なコーヒーの香りを感じることができます。)
  2. sniff: The dog sniffed the ground eagerly.
    (犬は熱心に地面のにおいを嗅いだ。)
  3. inhale: She inhaled the sweet fragrance of the roses.
    (彼女はバラの甘い香りを吸い込んだ。)
  4. detect: Scientists can detect faint odors that humans cannot.
    (科学者たちは人間には感じられない微かなにおいを感知できる。)
  5. sense: He could sense something burning in the oven.
    (彼はオーブンで何かが焦げているのを感じた。)

ニュアンスの違い

  1. smell: 一般的ににおいを感じる行為。
  2. sniff: 鼻で音を立ててにおいを嗅ぐ動作を強調。
  3. inhale: 空気やにおいを深く吸い込むこと。
  4. detect: 微かなにおいを機器や感覚で感知する。
  5. sense: 五感で何かを感じ取る。

主な意味:物や人が特定のにおいを出すことを表します。

コアからの派生:においを感じる対象が、においの源となっていることに焦点を当てています。

例文

  1. smell: The garbage smells terrible.
    (そのゴミはひどいにおいを発している。)
  2. emit: Flowers emit a pleasant aroma.
    (花は心地よい香り放つ。)
  3. give off: The candles give off a soft scent.
    (ろうそくは柔らかな香り放っている。)
  4. exude: The plant exudes a sticky substance.
    (その植物は粘着性の物質を放出する。)
  5. vapor: Hot water vapors rise into the air.
    (熱いお湯から蒸気が空気中に立ち上る。)

ニュアンスの違い

  1. smell: においを発する一般的な表現。
  2. emit: 光やにおい、熱などを放出する。
  3. give off: においや熱、光を発する。
  4. exude: 液体や気体をゆっくりとにじみ出させる。
  5. vapor: 液体が気体(蒸気)になること。

主な意味:においを感じることで、何かの存在や状況を察知することを表します。

コアからの派生:においを感じることで情報を得るという行為から、直感的に何かを感じ取る意味に広がります。

例文

  1. smell: She can smell danger from a mile away.
    (彼女は遠くからでも危険を察知できる。)
  2. detect: The device can detect gas leaks.
    (その装置はガス漏れを検出できる。)
  3. scent: The hound scented its prey in the forest.
    (猟犬は森の中で獲物のにおいを嗅ぎつけた。)
  4. trace: Investigators tried to trace the source of the strange odor.
    (捜査官たちはその奇妙なにおいの源を突き止めようとした。)
  5. sense: He could sense that something was not right.
    (彼は何かがおかしいと感じ取った。)

ニュアンスの違い

  1. smell: においを通じて直感的に何かを感じる。
  2. detect: 機械や感覚で何かを見つけ出す。
  3. scent: 動物がにおいをたどって追跡する。
  4. trace: 手がかりをたどって何かを見つける。
  5. sense: 五感や直感で感じ取る。

主な意味:においや香りそのものを指します。

コアからの派生:においを感じるという行為から、その対象であるにおい自体を表現します。

例文

  1. smell: There is a strange smell in the room.
    (部屋に奇妙なにおいがする。)
  2. aroma: The aroma of freshly baked bread filled the house.
    (焼きたてのパンの香りが家中に広がった。)
  3. odor: The chemicals have a strong odor.
    (その化学物質は強いにおいがある。)
  4. scent: Her perfume has a delightful scent.
    (彼女の香水は素晴らしい香りがする。)
  5. perfume: She wears a light perfume every day.
    (彼女は毎日軽い香水をつけている。)
  6. essence: Lavender essence is used in aromatherapy.
    (ラベンダーのエッセンスはアロマセラピーで使われる。)
  7. trace: There was a trace of smoke in the air.
    (空気中に煙の痕跡があった。)

ニュアンスの違い

  1. smell: 一般的なにおい。
  2. aroma: 食べ物や飲み物などの心地よい香り。
  3. odor: 強いにおい(良い場合も悪い場合もあるが、悪いにおいに使われることが多い)。
  4. scent: 心地よい香り。
  5. perfume: 香水や芳香剤の香り。
  6. essence: 植物などから抽出した香りの成分。
  7. trace: 微量のにおいや痕跡。

“smell” はそのコアの意味である「においを感じる」を基に、多くの場面で使われます。

  • においを嗅ぐ・感じる:鼻でにおいを感じ取ること。
  • においを発する・放つ:物や人がにおいを出すこと。
  • においを通じて感知・推測する:においから何かを察知すること。
  • においそのもの・香り:においや香り自体を指す。
  • においを嗅ぐ・感じる: smell, sniff, inhale, detect, sense
  • においを発する・放つ: smell, emit, give off, exude, vapor
  • においを通じて感知・推測する: smell, detect, scent, trace, sense
  • においそのもの・香り: smell, aroma, odor, scent, perfume, essence, trace

下記の文章の意味を確認しましょう!

  1. I can smell freshly baked cookies from the kitchen.
  2. The garbage smells terrible; we should take it out.
  3. She could smell something burning in the oven.
  1. 解答:「キッチンから焼きたてのクッキーの香りを感じることができます。」

    解説smell が「においを嗅ぐ・感じる」という意味で使われています。これは「① においを嗅ぐ・感じる」の用法です。
  2. 解答:「そのゴミはひどいにおいを発しているので、捨てるべきです。」

    解説smells が「においを発する・放つ」という意味で使われています。これは「② においを発する・放つ」の用法です。
  3. 解答:「彼女はオーブンで何かが焦げているのを感じ取った。」

    解説smell が「においを通じて感知・推測する」という意味で使われています。これは「③ においを通じて感知・推測する」の用法です。
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