動詞 Taste の使い方

“taste” は、「味わう」「味を感じる」というコアの意味を持つ動詞です。この基本的な意味から派生して、何かを試す、感知する、評価する、経験するなどの多様な使い方があります。以下では、それぞれの派生した意味と、そのコアからの派生を説明し、類義語とのニュアンスの違いを見ていきます。


主な意味:舌で食べ物や飲み物の味を感じること。

コアからの派生:食べ物や飲み物を口に入れて、その味を直接感じる行為。

例文

  1. taste: I can taste the sweetness in this fruit.
    (この果物の甘さを味わうことができます。)
  2. sample: Would you like to sample our new ice cream flavor?
    (新しいアイスクリームの味を試食してみませんか?)
  3. try: You should try this soup; it’s delicious.
    (このスープを試してみてください。とても美味しいですよ。)
  4. suck: The baby sucked on the candy and tasted its sweetness.
    (赤ちゃんはキャンディーをしゃぶってその甘さを味わいました。)

ニュアンスの違い

  1. taste: 一般的に味を感じる行為。
  2. sample: 少量を試しに味わうこと。
  3. try: 新しいものを試すこと。
  4. suck: 口に含んで吸う行為。

主な意味:何かの変化や特徴を感じ取ること。

コアからの派生:味覚で感じるという行為が、他の感覚を使って感じ取ることに広がる。

例文

  1. taste: Can you taste the difference between these two sauces?
    (これら二つのソースの違いを感じ取ることができますか?)
  2. detect: Scientists can detect tiny changes in temperature.
    (科学者たちは微小な温度変化を検出できる。)
  3. perceive: He perceived a hint of sadness in her voice.
    (彼は彼女の声に悲しみの気配を感じ取った。)
  4. sense: Animals can sense danger before humans do.
    (動物は人間よりも早く危険を察知できる。)
  5. discern: She could discern subtle flavors in the dish.
    (彼女は料理の微妙な風味を見分けることができた。)
  6. identify: The device can identify different types of gases.
    (その装置はさまざまな種類のガスを識別できる。)

ニュアンスの違い

  1. taste: 味や違いを感じ取ること。
  2. detect: 見つけにくいものを発見すること。
  3. perceive: 感覚で気づくこと。
  4. sense: 五感で感じること。
  5. discern: 微妙な違いを見分けること。
  6. identify: 特定のものを認識すること。

主な意味:何かを経験して、その価値や質を評価すること。

コアからの派生:味わって判断するという行為から、広く物事を評価する行為に発展。

例文

  1. taste: He could not properly taste the quality of the wine.
    (彼はワインの品質を適切に評価できなかった。)
  2. appraise: The expert appraised the painting at a high value.
    (専門家はその絵画を高額で評価した。)
  3. evaluate: Teachers evaluate students’ performance regularly.
    (教師は生徒の成績を定期的に評価する。)
  4. judge: It’s hard to judge a book by its cover.
    (表紙だけで本を判断するのは難しい。)

ニュアンスの違い

  1. taste: 味わって評価すること。
  2. appraise: 専門的に価値を評価すること。
  3. evaluate: 基準に基づいて評価すること。
  4. judge: 総合的に判断すること。

“taste” は「味わう」というコアの意味から、さまざまな場面で使われます。

  • 味わう:食べ物や飲み物の味を感じること。
  • 感知する:感覚を使って何かを感じ取ること。
  • 評価する:何かの価値や質を判断すること。
  • 味わう: taste, sample, try, suck
  • 感知する: taste, detect, perceive, sense, discern, identify
  • 評価する: taste, appraise, evaluate, judge

下記の文章の意味を確認しましょう!

  1. She wants to taste freedom after years of strict rules.
  2. Can you taste the difference between these two teas?
  3. The food critic began to taste its flavors.
  1. 解答: 「彼女は長年の厳しい規則の後、自由を体験したいと思っている。」

    解説taste が「試す・体験する」の意味で使われています。これは「② 試す・体験する」の用法です。
  2. 解答:「あなたはこれら二つのお茶の違いを感じ取ることができますか?」

    解説taste が「感知する」の意味で使われています。これは「③ 感知する・察知する」の用法です。
  3. 解答:「その食評論家はその風味を評価し始めた。」

    解説: tasted が「評価する」の意味で使われています。これは「④ 評価する」の用法です。