TOEFLスコアを伸ばす!英単語の効率的な覚え方とおすすめ学習法

「英単語をどうやって覚えたらいいかわからない。何をどう使ったらいいの?」
「英単語を覚えても、いまいち英語力が上がった気がしない。」
そんな人のために、この記事では、英単語学習のやり方や具体例を説明していきます!


99%の人が、英語が身につかない最大の理由は、これです。「ゴールがわからない
「まずはこの単語帳で勉強しよう」「まずは英会話からやろう」「とりあえず、シャドーイングだ」となっていませんか? 「〇〇語覚えれば、単語学習は終わりだ!」とゴールを意識しながら学習ができている人は、ほとんどいません。

 

外国人は、日本で生活するために、常用漢字2,136文字を勉強します。「ゴールが2000文字だから、1日〇〇語やればいいんだ」とわかりますよね。 私たち日本人は、何語覚えれば単語帳学習が終わるかがわからずに、ただやみくもに単語を覚えようとしています。 これでは、ゴールのわからないマラソンと一緒で、1%の人を除いては、やりきれずに終わってしまいます。

 


皆さんも、学校で指定されたり自分で書店で選ぶなどして、すでに単語帳を使っている方も多いと思いますが、その一冊で、大学受験や海外留学といったゴールに達することができるのか?それで足りるのか足りないのかわからないというのが落とし穴です。 「ここまでやれば大学受験に充分です」「海外の大学で勉強するためにはこれだけ必要です」という基準がわかりませんよね。

 
そこで私たちは「ゴールにたどり着くための最短ルートは何なのか?」を明確にする、つまり、「どれだけの単語を覚えれば、TOEFLなどのアカデミックな文章を読解できるようになるのか?」「そのために必要最低限使う単語帳は何か?」を調べるために、英検、TOEFL、TOEICなどの100を超える英文を分析しました。

 

様々な英文を分析した結果、

  1. 英検準1級レベルまでで必要な単語数は約4000語
  2. TOEFL対策ならば、①の4000語に加えて約2000語。合計約6000語

以上をマスターすれば良いことがわかりました。これが私たちの提示する「ゴール」です。
単語数について詳しくは、次の項目で説明します。

 

 

たくさんの英文と単語帳を分析した結果「ゴール」に必要な英単語は約6000語であることがわかりました。この項目では、ゴールにたどり着くために使うべきオススメの単語帳とそれぞれの語数について説明します。

 

 おすすめの単語帳と学べる語数

 

6000語をマスターするために、単語帳は何を使ったらいいかというと、「ターゲット1900」「パス単英検」「TOEFL3800」がおすすめです!それぞれの単語数を表にまとめてみました。

 

単語帳ターゲット1900パス単準2級パス単2級パス単準1級TOEFL3800合計
単語数190077542078320965974

 

これらの書籍に掲載されている単語数を単純に合計すると、この数よりもはるかに多いですが、実は単語帳同士のかぶりが多く、かぶりをなくすとこの数になります。「ターゲット1900」「パス単英検準2級、2級、準1級」ここまでで約4000語です。TOEFLまでやっても合計6000語です。

 

4000語や6000語と聞くと「すごく多い」と感じるかも知れませんが、例えば1日30語のペースで継続すれば、1年くらいで全て学習可能です。それで、中高6年間、大学受験、英検、TOEFLに必要な単語は覚えられてしまいます。
例えば、英検3級レベルの生徒さんが今日学習をスタートしたら、来年の今頃には海外の大学へ進学できるレベルの語彙力を身につけられる。という計算になります。
 

 英検準1級の英文の分析結果

 

一つの例として、最近の英検準1級の英文から1段落分88語の文章の中に、上記の単語帳の単語がどの程度含まれているかを分析した結果をご紹介したいと思います。

 

この段落に含まれる単語のうち、英検準2級レベルは10語(全体の語数の約11%)、2級レベルは9語(10%)でした。 準1級レベルは11語(13%)ですが、ターゲット1900にはこれら全てが含まれていました。 これで合計30語です。つまり、単語帳によるカバー率は約34%になります。

  
残りの66%(58語)はカバーできていないように見えるかも知れませんが、実はこれら58語は全て、inやtoなどの前置詞や、be動詞やwantなどの基本動詞を含む、英検3級レベル以下の基本的な語でした。
3級以下の語句はすでに覚えていると仮定すると、「ターゲット1900」「英検準2級、2級、準1級」これらの書籍に載っている単語をマスターすれば、この段落に登場した全ての単語がわかることになります。

 

これはあくまでも、ランダムに抽出した1段落のみを分析した結果ですが、この分析結果を見るだけでも、これらの単語帳学習がいかに効果的かがわかるのではないかと思います。

 

 

ここまでは目標やデータを説明してきました。いよいよここからは、実際の英単語の覚え方についての説明をしていきます!

 

 ・単語は忘れてしまうもの
単語は忘れてしまうものなので、忘れる前提で学習していきましょう。 人間は忘れることで脳内の情報を整理しているそうです。つまり、脳の情報処理のシステムとして、必然的に一部の情報を忘れるようにできている。ということができます。 もともと忘れるようにできているので、全ての単語を1回で完璧に覚えられる人はいません。

 

 ・出会う回数を増やして脳にインプットする
ではどうしたらいいかといえば、出会う回数を増やすのが大切です。
例えば「月曜日は単語の日」と決めて週に1回だけ単語の勉強をするのではなく、「毎日30語」といったペースで一日一回は英語に触れる機会を作るようにします。朝、夕、寝る前など、一日に三回学習できるとさらに良いです。
そうやって毎日何度も触れている情報は、「大事な情報」として脳にインプットされるそうです。一度「大事な情報」として整理された単語は、何日、何週間も経った後に文中に突然出てきても、はっきりと思い出せるようになります。

 

 ・覚えきれない単語は実際の用例で覚える
とは言っても、誰でも「なぜかなかなか覚えられない単語」があったりします。単語帳を2,3周しても覚えられない単語もあると思います。全てを完璧に覚えるまで何度も何度も単語帳を繰り返すよりも、そういった単語は、実際の英文の中で覚えた方が効率的です。リーディングやリスニングでたくさんの英文に触れて、実際の用例にできるだけ多く出会うようにしていきましょう。

 

 

 ・訳語を全て覚えようとするのは非効率
わからない単語を調べるときには、紙の辞書やインターネット上の辞書サイトなどで、文字情報のみで終わっている人が多いと思います。 例えば、shortageという単語を辞書で調べると、「不足」「欠乏」「欠点」「弱々しいこと」「見劣り」など30以上の様々な日本語訳が掲載されています。これらを全て完璧に覚えるのは非効率でおすすめできません。shortageだけでも30以上です。おすすめできないばかりか、全ての単語で全ての訳語を暗記するのは不可能です。

 

 ・画像検索を活用しよう
そこで大切なのがイメージです。ネイティブはこの単語をどういうイメージで捉えているのか?その単語を聞いたらどんな感覚を持つのか?多くの単語では、それを伝えてくれる画像が検索で簡単に見つかります。 辞書で調べた日本語訳と画像検索のイメージを組み合わせて、ネイティブと同じイメージを頭の中に作るようにしましょう

 

 ・発音も大切
また、英語は言葉なので、音も大切です。リスニングのために音がわかる必要があるのはもちろんですが、読めないと覚えにくいですし、スムーズに読めるようになれば、文章の内容も理解しやすくなります。

 

 

 ・単語帳に入る前に、前置詞と基本動詞を学ぶ
英単語を覚える順番も大切です。 先ほど挙げた5冊の単語帳に入る前にやっておいた方がよいことがあります。それが、前置詞と基本動詞です。

 

前置詞→基本動詞→ターゲット1900→準2級→2級→準1級→TOEFL単語本

 

この順番でやっていくと、読解にもリスニングにも入りやすいです。

 

 英単語のイメージと覚え方については、以下のページでご紹介します!

 

 LOOPALブログ動詞

 最初に覚える前置詞と基本動詞

 

本格的な単語帳学習に入る前の基礎として、まずはこれらをしっかり身につけていきましょう。

 

 

 ・単語帳を使っての学習は早く卒業する
ほとんどの学生は「単語の勉強をする=単語帳学習」と考えているのではないでしょうか? もちろん、ある一定の語彙力に達するためには単語帳学習は効率の良い学習方法ですが、単語の学習がそれだけで終わってしまうと、語彙力はそれ以上伸びなくなってしまいます。 単語帳学習で効率よく単語を覚えて一定のレベルに達したら、いつまでもそこで立ち止まらず、早く単語帳学習から卒業してください。

 

本当の単語学習とは、単語帳を何周もして、書いてある訳語をひたすら暗記することではありません。 実際の英文でリーディングやリスニングをする中で、覚えたいと思ったものを覚えていくことが本当の単語学習です。

 

 ・単語アプリを活用しよう
例えば、今話題になっている洋書をAmazonで購入して読んでいるとします。その文章の中に「あ、かっこいいな」「これは覚えておきたい」と思う語句がいくつも出てくるはずです。そういった単語をその都度書き留めていき、自分専用の単語帳を作っていきます。

 

書き留めるための媒体は何でも良いのですが、紙のメモ帳では思ったときにすぐに書けない場合もあるので、単語アプリを使うのがおすすめです。覚えたい単語が出てきたら、すぐにその場で入力していきます。例文も打ち込んで、画像も貼り付けます。打ち込みながら英作文もしたり、実際に使ってみたりします。 このようにして、「本当の単語学習」を習慣化して、語彙力・英語力をどんどん上げていきましょう!

 

 

この項目では、LOOPALを受講中の生徒さんの単語学習の様子をご紹介します。

 

 ある高校生の学習計画ファイル

学習の計画や進捗状況は、このようなシートに記入していきます。ペースを決めて、学習計画ファイルに入力すると、終了日が自動的に算出されます。ゴールが明確になることで、ペースを維持して継続しやすくなります。

 

 1日30語のペースで学習中の生徒さん

ペースを決めて単語学習をスタートしたら、担当のメンターから定期的にコメントがあります。疑問点や心配な点があれば、その都度アドバイスしてもらえます!

 

 2周目に入り、1日100語以上にペースアップ

単語帳2周目ではペースアップして1日100語以上取り組む。といったように、ご自身の状況に合わせて柔軟にペースを見直していきます。

 

 ターゲット1900に取り組んだ感想

計画に従って単語学習に取り組み、リーディングでも効果を実感している生徒さんです。