【解説②】海外進学をするためには、中高でどんな教育が必要?
日本の教育システムについて考えると、海外大学に進学するための多様なルートが存在することを知ることが重要です。幼児教育から始まり小学校、中学校、そして高校と進んでいく過程で、様々な選択肢が存在することは覚えておきたいポイントです。
海外大学進学をするための教育ルート
海外大学への進学を考える際には、いくつかのルートが存在します。ここでは、特に3つの進学ルートに焦点を当ててご紹介しましょう。
1つ目のルートは、幼少期から国内外のインターナショナルスクールに通い、海外大学へ進むというものです。このルートでは、幼少期から英語をペラペラ話せるようになるなど、準備が必要ですが、グローバルな環境での学びが期待されます。
2つ目のルートとしては、国内のインターナショナルスクールやグローバル教育に特化した私立高校、IB校などで学び、その後海外大学に進学するという方法があります。
いずれの選択肢でも言えることは、高校までの授業料が高いという点ですよね。インターやいい私学に行けば、英語が話せるようになったり、いい教育を受けられるだろうけれども、お金がかかりすぎる。
「海外進学に行ってほしいけれども、インターなどに通わせないと無理なの?」という相談はよく受けます。裕福な家庭が、お金を払っていい教育を受けさせ、そういう子だけが海外大学に行って、国際的に通用する人になれる。私は、そんなことないと思っています。誰だって海外大学に行くことはできるし、誰でも世界に通用する人になれる選択肢をつくりたいです。
だからこそ3つ目のルートです。公立や私立の学校で学びながら、海外大学進学を目指す方法です。こちらは長期留学経験がない場合でも、英語力を地道に伸ばして海外進学を果たすことが可能です。
昨年サポートをした事例を2つ紹介します。
①アメリカの大学を受験したAさん
日本の私立高校出身
英語スコア TOEFL 30点台→80点台
長期留学の経験なし
アメリカの大学に出願
5校に合格
Earlham Collegeから奨学金つきで合格
全米リベラルアーツカレッジで81位/600(US News)
②オランダの大学を受験したBさん
公立高校出身
英語のスコア IELTS 6.5
長期留学の経験なし
オランダの大学に出願
Maastricht Universityに合格
世界ランキング 145位(THE), 278位(QS)
オランダで10位(THE)
お二人とも、長期留学の経験なく、英語スコアを取得され、海外大学に合格されています。保護者の皆さんにとっては、お子さんの興味や関心に合わせて選択肢を提示し、進路について話し合うことが大切です。日本国内だけでなく、世界中には様々な選択肢があり、それぞれの子どもたちが自分に合った進路を見つけられるようサポートすることが重要です。
いま、これからすべきこと
海外大学受験に必要なものは、大学や国よって異なりますが、簡単に言うと以下の通りです。
①語学力
海外大学受験をするためには、高3受験時に、IELTS6.5~7.0 / TOEFL 80~100が必要です。一般的な公立・私立高校に通う方の学習のマイルストーンをまとめると、中2,3で基礎(単語・文法・発音)を固める。高1からIELTS対策し、高2で目標スコア取得、といったスケジュールでやれると十分に余裕をもってスコアメイクができます。
②好き・得意の探究
お子さまの好き、得意を探究をサポートするには、学校選びが大事です。リベラルアーツ、STEMなど、自由に学びを求める環境があることが大前提となるでしょう。さらに、日々の声掛けを意識していただきたいです。その子が、何かに挑戦したとき、失敗したとき、一番頼りになる伴走者は保護者の皆様です。学びを止めず、かといって、あれこれと口出しをしすぎず、いいバランスで関わっていただければと思います。
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