留学先地域によって異なる!? 海外大受験タイムスケジュール
日本の通常の大学受験と違ってタイムラインが異なる海外大受験。
今回は、学年別の対策と、アメリカ・イギリス向けの対策およびヨーロッパ含む海外大のタイムラインを丁寧にお伝えいたします。
どこの地域の大学を目指すかによってタイムラインや準備が異なるので、
高校3年生になるまでにおおよそ目安をつけておきましょう。
学年別、海外大留学準備のタイムライン
学年別のToDoをこちらでご説明します。
高校1年生
高校入学当初から海外大学への留学を意識しているのであれば、まずはこの二つだけを中心に過ごしてみてください。
- 高校の勉強をしっかり行い、GPAを高く保つことを意識してください。これは日本の通常の大学入試とは異なりますので注意してください。
- 英語のスコアメイクは、元々の英語レベルにもよりますが、時間が掛かる場合がほとんどです。まずは比較的安く受験が可能なDuolingoを受験して、英語レベルをチェックしつつ、IELTS/TOEFLいずれかの勉強に取り掛かってみてください。英語のスコアがある程度取れてくると、大学の選択肢も広がります。
高校2年生
GPAを意識した学校への勉強は引き続き、またスコアメイクが終わってなけば目標の点数に届くまでは集中してください。
その上で、
- 少しづつ、自己理解や大まかな専攻研究を始めてみてください。
自分の強みや、好き・関心を深めるために、興味があるイベントに参加するなどしてみましょう。また、自分の関心に合わせて、専攻も調べはじめましょう。 - 1. の自己分析と同時並行で興味のある課外活動を実施してみましょう。
一位をとるとか、目立つ、などは意識せず、自分の興味に沿った活動をすることが重要です。
これにより、深みのある奨学金や出願のエッセイを書くことができるようになります。
後でも触れますが、特にアメリカの出願エッセイには課外活動が非常に重要になります。
高校3年生
いよいよ受験準備本番。英語のスコアメイクができていなければ夏に向けて目標の点数を取りましょう。
- 出願校のエッセイ:出願校へのエッセイは、夏明けからスタートしましょう。もちろん英語のスコアメイクができていたら、早めに始めるに越したことはありません。自ら執筆し、エッセイカウンセラーや先生などに添削してもらうことを何度か繰り返す必要があります。
- 推薦状などその他書類の準備:推薦状は、自分のことをよく知っている関係の深い先生等に依頼する必要があります。自分が考えている自身の強みを推薦状を依頼する先生と一度話してみるなど、擦り合わせをすることにより、エッセイと推薦状の整合性がとれ、強力な推薦状が出来ます。
推薦状だけでなく、履歴書も準備が必要になりますので、出願書類を早めに確認して準備を進めましょう。 - 奨学金の準備:奨学金と費用の記事で記載した通り、奨学金の出願については、おおよそ夏〜秋となります。US/UKの大学の留学をする場合、費用が非常に高くなります。別記事にも詳しく記載しておりますが、奨学金の出願は、大学の出願と同じ準備が必要になるため、高校3年生になったらすぐに奨学金に向けたエッセーの準備に取り掛かる必要があります。奨学金が必要な場合は、出願校へのエッセイよりも早く準備する必要があることを注意しましょう。
アメリカ・イギリスとその他の国のスケジュールの違い
1. US大学志望の場合、課外活動は多岐に渡ってチャレンジしてみよう
大学の専攻を出願時に決める必要があるヨーロッパなどの大学と違い、USの大学は最初は大学の専攻を決める必要がありません。その代わり、課外活動については多岐に渡り取り組む必要があること、またエッセイなどでアピールの必要があります。
自己分析(自己の強みや好きを知る)を早くから取り組み、下記のような課外活動を高校1,2年生の早いタイミングから積極的に取り組んでみましょう。
- 委員会/クラブ
- 部活動
- アカデミック(リサーチ、各種オリンピック、模擬国連)
- 留学/国際交流
- ディベート/スピーチ
- ボランティア活動/社会貢献活動
- インターン/NPO
2. ヨーロッパの大学進学を目指す場合は、専攻決めを高校3年生までに意識してみよう&課外活動も希望の選考に沿った形で
ヨーロッパ(UK,その他地域)に留学する場合は、ほとんどのケースで専攻を決めて出願します。
よって、エッセイなどの出願書類も自分の専攻に沿った内容にする必要があるため、
理想としては、高校3年生までに専攻を3-4つ程度に絞っておくと良いでしょう。
課外活動自体も、上記のUSの大学を志望する際のリーダーシップやボランティアなど多岐にわたって実施するというよりも、自分の志す専攻に関連したものにチャレンジしてみると良いでしょう。
日本の大学の総合選抜型と併願の場合について
日本の大学も併願したいと思っていらっしゃる方もいるでしょう。
その場合総合選抜型の受験準備は海外大受験と非常に重なる部分が多いため、日本の大学の可能性を残しておきたい人にとっては総合選抜型との併願がおすすめです。
総合選抜型受験は、通常の入試より早く、高3の9月〜冬にかけて行われるため、奨学金の準備と同様に高3からすぐに準備を始める必要があります。
まとめ
- 奨学金の準備は、出願校のエッセイの準備よりも早く、高校3年の4月頃から行う必要があります。早めに学費、滞在費含めた予算を計算し、奨学金の申請を行うか否か判断しましょう。
- アメリカ、イギリスの大学か、他の国の大学を目指すかによって準備のスケジュール、中身(選考決めのタイミングや、課外活動の内容など)が少し変わってきます。早めに、アメリカ・イギリスを目指すか、そうではないかを決めるようにしましょう。
- 日本の大学の総合型選抜受験を海外大と併願する場合、通常の海外大学受験より早いタイミング(9月以降)で出願が必要です。
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