【海外大学合格体験記事】米国大学University of Minnesotaに合格された Koseiさん

海外大学に進学をしたいけど、留学費用が高い、、、
奨学金ってどのようにして獲得するの?

このような悩みの解決になる経験をされ、JASSOの奨学金と進学先の大学からの奨学金を獲得し、University of Minnesotaに合格した、LOOPAL生のKoseiさんにインタビューを行いました!

Koseiさんの奨学金獲得を成功させた経緯や受験期の体験、高校時代に意識して生活されたことなど様々な内容を伺ったので、これから海外大学進学を考えている方や費用面で不安に思っている人は、ぜひ参考にしてください!

 プロフィール

【名前】Kosei

【進学大学】University of Minnesota, Twin Cities

【専攻】Aerospace Engineering and Mechanics

学習コース出願サポートコース(マイカレ)
出願した大学アメリカ:10校 ヨーロッパ:4校
合格した大学アメリカ:4校 ヨーロッパ:1校

ーーなぜ海外大学を受験しようと思いましたか?きっかけは?

小さい頃から宇宙ロケットに興味があって、小学生の時にJAXAで働いている知り合いに将来宇宙ロケットを作るにはどうしたら良いかと聞き、「アメリカで航空宇宙工学を勉強したほうが良い」とアドバイスされたことがきっかけで、アメリカの大学に行きたいと思うようになりました。

ーー友達と違って、何がKoseiさんを突き動かしたんだと思いますか?海外進学をやめようとは思いませんでしたか?

中学校で英語の授業が本格的に始まり、英語を通して日本以外の国のことについて知ることがとても楽しいと感じました。世界が一気に広がったような感覚でした。日本を出て自分の知らない世界をもっと見たい、自分と全く違うバックグラウンドの人たちと繋がりたいと思うようになりました。また私は、世界中の多くの人がロケットといえばアメリカというイメージを持っているので、様々な国の宇宙工学を学びたい学生がアメリカに集まるだろうと考えました。そのため、アメリカの大学に進学すれば世界中の優秀かつ宇宙ロケットに関心のある生徒に囲まれ、刺激を受けながら学ぶことができるはずだと考えました。そのような環境で勉強している姿を想像するととてもワクワクし、絶対にエンジニアとして成長できるだろうなと思いました。これらの思いが私の海外大受験という決断を大きく後押ししました。

ーー海外大学を目指すにあたってのハードル、そしてどのように乗り越えたのでしょうか。

留学費用は最も大きなハードルでした。特に私はアメリカの大学を志望していたため、学費と生活費を合わせて四年間で3000~4000万円ほどの資金が必要でした。そのため、日本の財団からの奨学金と、大学からの奨学金に応募しました。

ーー具体的に奨学金の名前を教えてください。

JASSOの奨学金とUniversity of Minnesota, Twin Citiesの奨学金です。

ーー奨学金獲得の難しさ、JASSOの獲得までの経緯、大学との交渉など、リアルなエピソードを聞きたいです

日本の財団から給付される海外大学向けの奨学金はどれも競争が非常に烈しいため、私は応募できる奨学金には全て応募しました。ただ、私の場合はいくつかの奨学金の応募時期が、私の受講していたIBDPの最終試験前と重なって、鬼のような忙しさの中で作業を進めたこともありました。そのため、基本的にはできる限り多くの奨学金に応募した方がいいですが、自分のスケジュールやキャパシティと相談しながら取捨選択することが大事だと感じました。

私は合計で9つの奨学金に応募し、結果としてJASSOの奨学金を獲得することができました。JASSOは他の財団のものと比べて応募書類がかなり多く、エッセイの本数・字数も多かったです。まず書類については、成績証明書や所得証明書だけでなく、志望大学の情報をスクリーンショット付きで細かく記入する書類など、作成に時間のかかる資料がたくさんありました。エッセイに関しては、大学の志望動機だけでなく、大学卒業後の進路や将来日本の社会にどう貢献するかといった、かなり先のことまで詳しく述べる必要がありました。また、JASSOは書類審査を通過すると面接審査があり、面接準備にもかなり時間を割きました。私にとっては初めての奨学金の面接だったので、かなり緊張しました…。うまく答えられなかった質問もありましたが、事前に準備していた質問はしっかりと答えることができ、ベストは尽くせたと思います。

私はUniversity of Minnesota, Twin Citiesからも奨学金を得ることができました。この奨学金は、大学への出願時に自動的に審査されるもので、主に高校の成績やSATなどの点数から判断して優秀な学生に与えられます。奨学生として選ばれた学生は通常、大学の合格通知と同時に奨学金の通知を受け取るのですが、私は合格通知が来た時に奨学金については何も通知されていませんでした。しかし、合格通知後であっても大学側と交渉すれば奨学金をもらえるチャンスがあるという情報を聞き、私もメールを大学に送ることに決めました。メールの内容としては、①大学の授業への熱意を伝え、②JASSOの奨学金を獲得としたことをあげて自分が日本政府から期待されるほどの人材であることをアピール、②それでもまだ学費と生活費を賄うことができないためどうしても奨学金がほしいという思いを伝えました。このメールが功を奏したのかはわかりませんが、メールを送った数週間後に大学から奨学金獲得の通知が届きました。

ーー奨学金獲得を目指す学生に一言お願いします!

JASSOや大学からの奨学金を獲得するまでは、「絶対に奨学金を取らないといけない」というプレッシャーを常に感じながら奨学金応募や大学出願を進めていました。この時期は本当に精神的に苦しかったですが、もがきながらも進み続けて良かったなと心から思っています。私のこの経験がこれから奨学金獲得を目指す方々の心の支えになれば嬉しいです。

ーー高校1,2年生の間、どう過ごしましたか?(もし課外活動などされていればそれも含めて教えてください。)

高校1年生の時は、平日は学校に行って休日は友達と遊んでいて、特に変わったことはしてなかったです。ただ、TOEFL Juniorを受ける機会が高校で提供されていたため、その試験勉強は行っていました。

高校2年生からは国際バカロレア(IB)コースに進んだため、IBの授業や課題に追われる日々を過ごしていました。また、課外活動も行うようになり、社会問題に関する講演会を企画してスピーカーとして登壇したり、CM作成プロジェクトや宇宙植物学の研究プロジェクトにも参加したりしました。

ーー高校1,2年生に戻れるなら、「これをしておけばよかった」などありますか?

もっと自分の興味のある分野の課外活動を行っておけばよかったなと思います。私の場合は、ロケットや宇宙に関するコンテストなどに参加しておけば、専門知識を得たり、同じ目標を持つ仲間やロールモデルに出会ったりすることができて、米国出願やその先のキャリアにとってプラスの経験になっていたと思います。高校3年生になると、どうしても英語やSATのスコアメイク、奨学金応募、エッセイ執筆などに時間を取られて課外活動をする時間が減ってしまうので、それまでに積極的に課外活動に挑戦するといいと思いました。

ーー高校3年生の間は、どのようにして過ごしましたか?

高校3年生の間は、IB、大学リサーチ、自己分析、奨学金応募、IELTS、SAT、エッセイ執筆、書類準備と、膨大なタスクを必死にこなしていました…。特に大学リサーチはもっと前から初めておくべきだったと後悔しました。

ーーどのように英語の勉強をしましたか?苦労した点、うまくいった点を教えてください。

中学生の頃は、学校の授業+自分で買った参考書で勉強していました。私は自分のペースでじっくり勉強したいタイプなので、自分にあった参考書を使いながら家で自習するスタイルは効果的でした。

高校に入ってからは学校の授業に加えて、TOEFLなどの過去問を解いて勉強するようになりました。また、英語のポッドキャストを聞いたり、自分の好きな本の英語版を読んだりしていました。好きな本であれば英語でも楽しく読めたので、これも個人的に良かった勉強法です。

ーー大学はどんな軸で、どれくらい出願しましたか?

私は結果としてアメリカは10校、ヨーロッパは4校出願しました。

まず、アメリカの大学に関しては、航空宇宙工学を学べて、NASAや宇宙開発企業との協同プロジェクトの機会が多い大学を選んで出願しました。研究機会の豊富さや宇宙開発企業の多さから、アメリカの大学を第一志望、ヨーロッパの大学を第二志望として考えていました。アメリカの中では、NASAとの研究がより盛んだったり、宇宙開発企業が多く集まる地域に位置する大学、優れたエンジニアが多く出ている大学から順番にランク付けしていました。ランク付けするときは、航空宇宙工学をアメリカの大学で専攻していた人に意見を聞いたり、インターネットで大学のホームページを見たりして情報を集めました

次に、なぜヨーロッパの大学を併願したのかというと、日本の財団や大学からの奨学金が貰えなかった場合のために、自分の家からの資金だけで通える海外大学にも出願しておこうと考えたからです。ヨーロッパの大学はアメリカの大学と比べると学費が安く、中にはかなり少ない費用で通える大学もあります。私はヨーロッパの大学でも航空宇宙工学を専攻したいと考えていたのですが、航空宇宙工学専攻として出願するにはIBDPのPhysics(IB Physics)の履修が必須の大学が多く、私はPhysicsを受講していなかったため、航空宇宙工学を断念しました。IB Physicsなしで出願できる専攻かつ、自分の興味のある分野としてComputer Science(CS)やComputer Engineeringを専攻にして三つの大学に出願しました。また、IB Physics等の特定の科目の履修要件なしでEngineeringに出願できるヨーロッパの大学にも1つ出願しました。

最終的に私はアメリカの4つの大学とヨーロッパの1つの大学に合格しました。その中からUniversity of Minnesotaを選んだ理由は、①JASSO応募時に志望校として記載していた大学のうち唯一合格した大学だったのと、②ヨーロッパの大学でEngineeringを学ぶよりもアメリカの大学で航空宇宙工学を学びたい気持ちが大きかったからです。

ーー大学調べに使ったサイトなどあれば教えてください。

大学調べに使ったサイトは、Niche、CollegeVine、QS TOP UNIVERSITIES、studyportals、そして各大学のホームページです。

ーーエッセーライティングで工夫したことはなんですか?

一番工夫したのは、自分がエッセイを通して一番伝えたいことを比喩などの文章表現を用いて書くことです。例えば私は自分のものづくりに対する思いをエッセイで伝えたかったため、ものづくりの苦しさを「暗闇を手探りで進んでいくような」といったフレーズを用いて表現したり、「制作物の質はかけた時間と分析的思考の度合いの掛け算で決まる」というふうに表現したりしました。こうすることで私の最も伝えたいことが読み手の記憶に残りやすく、かつイメージしやすくなると考えたからです。

一方でこういった表現はかえって分かりにくくなる場合もあるため、講師の方に相談するなどして、適切に用いることが重要だと感じました

ーーLOOPALの出願サポートでよかった点を教えてください。

自己分析とエッセイ執筆のサポートにはとても助けられました。特にエッセイ執筆では複数の講師の方にエッセイを見ていただいたおかげで、色々な視点からエッセイを改善することができました。一人でずっとエッセイを書いていると、自分ではうまく書けているつもりで分かりにくい文章になっていたり、軸がぶれてしまっていたりするので、そういった時に客観的な意見をいくつももらえることは非常にありがたかったです。

ーー海外大学を目指す人にメッセージをください。

受け身ではなく、自分から積極的に情報を集めたりアドバイスを求めるようにしてください!

私の受験期を振り返ると、エッセイや出願プロセスに関する理解度が浅いまま、膨大な量のタスクをこなしていました。そのため、出願が終わってから有益な情報を見つけることもあって、「もっと前に知っておけば…」と後悔することも多かったです。受験期にもっと積極的に情報を集めたりアドバイスをもらったりすれば、役に立つ情報がより早く手に入って、効率的に書類を準備したり、より質の高いエッセイに仕上げることができていたと思います。

海外大受験は周りに仲間がいなかったり、情報が不足していたり、思ったようにエッセイ執筆が進まなかったりと、苦しいことが多いですが、だからこそ自分から積極的に動いて状況を好転させるように頑張ってください!応援しています!

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