【海外大学合格体験記事】カナダのUniversity of Calgaryに合格されたN.A.さん

N.A.さんは、日本の高校に在学しながら、海外大学に出願し、カナダにあるUniversity of Calgary, ベルギーのルーヴェンにあるKU Levenに合格しました。2023年秋からUniversity of Calgaryに進学し、会計学を学ばれます。University of Calgaryはカナダのアルバータにある公立の総合大学で、カナダの主要な大学の一つです。

カナダの大学への進学を目指されている方、ぜひご一読ください。

※画像はイメージです

プロフィール


【名前】N.A.

【出身高校】日本の高校

【進学大学】University of Calgary

【専攻】会計学

ーー海外大学を目指したきっかけは何でしたか?

海外の大学進学を目指す前から、日本の大学は入学するのは難しいけれど、卒業は比較的簡単、海外はその逆、と聞いたことがありました。私は良くも悪くも、周りの環境に左右されやすいので、みんなが必死に頑張って勉強を続ける海外大学の方が合っているのではないかと思いました。大学生活を楽しむことはもちろん、勉強もしっかりしたいと考えていたので海外に挑戦してみることにしました。また、今までずっと特に大きな苦労もなく過ごすことができていました。その状況はとてもありがたかったのですが、何か挑戦をしてみて、自分自身が成長したいと思ったことも理由の一つです。

ーー出願準備を始めたのはいつ頃でしたか?また何から始めましたか?

私は両親と担任の先生に海外大学を視野に入れていることを伝えたのが、高校2年生の1月頃で、少し遅めでした。ですが、大学探し自体は高校2年生の秋頃から行っていました。出願準備としては、大学探し、奨学金探し、語学試験のスコア取得、エッセイ等が必要な場合はその作成、課外活動などかなと思います。

ーー高校1,2年生の間、どう過ごされましたか?もし課外活動などされていればそれも含めて教えてください。

高校1年生の時は、そもそも海外大学進学という選択肢を知らなかったため、特別な課外活動は行っていませんでした。部活動は、生徒会に参加し、文化祭準備に携わるなどをしていました。高校のカリキュラムで模擬国連が授業時間に組み込まれていたので、模擬国連にも力を注いでいました。

高校2年生の時も、まだ進学先をどうするかに悩んでいたこともあり特に何もしていませんでした。部活動の生徒会では書記として生徒会メンバーをサポートしながら文化祭の運営を行いました。また、模擬国連にも時間をかけていました。高校2年生の1月には、両親と担任の先生に海外大学を視野に入れていることを伝えました。海外大学に進学してみようかなという思いは高校2年生の春頃からありましたが、春から冬までは自分だけで情報収集を行っていました。情報収集の期間には、本当に海外大学という選択肢は自分に合っているのかや、具体的にどの大学に自分は魅力を感じているのかなども考えていました

ーー高校3年生の間は、どう過ごされましたか?

大学の出願は早いと秋頃からスタートするので、両親に高二の冬に留学希望を伝えた私にはとにかく時間がありませんでした。そのため、急いで国内のサマーキャンプに応募・参加したり、単発ではありましたが、地域のボランティア活動に参加したり、出願に必要な語学試験を受けるなどをしていました。

奨学金をいただけない場合は国内大学に進学するよう両親に言われていたので、そちらの出願準備も行なっていました。

AO受験だったので、課外活動や語学試験などはそのまま活用することができましたが、志望理由書など出願書類に割かなければいけなかった時間は多かったので、少し大変でした。

ーー海外大を目指すにあたってのハードルや困難はありましたか?どのように乗り越えたのでしょうか?

まず一番大きなハードルは情報収集でした。どの国や地域が自分にとって適しているのかも分かりませんでしたし、どのように数多の大学から出願先大学を選べば良いのかも分かりませんでした。また国が違えば教育制度も異なるため、学部の年数やファウンデーションコースが必要かどうかなど調べなければいけないことがたくさんありました。加えて、語学試験と資金の工面も大きなハードルでした。学校の英語の先生にサポートしてもらい、試験のスコアを伸ばして行ったり、奨学金に応募の際も担任の先生にたくさん助けていただきました。

ーー海外大学に出願する上で、これやってよかった、と感じる経験があれば教えてください。

留学フェローシップのサマーキャンプに参加することができたのは、本当に海外大学出願の上で重要な経験だったと思います。私が通っていた高校は、海外大学進学者はほとんどいませんでした。そのため、共に苦しんだり、悩みを共有したりすることのできる仲間や先輩がいませんでした。ですが、このキャンプに参加したことによって、かけがえのない仲間に出会うことができました。ここで出会った友人とはいまだに連絡を取っており、近況報告をしています。奨学金に合格した時や、大学に合格したことを聞いた時には、自分のことのように嬉しくなりました。また、同年代の友人だけでなく、同じく受験を経験した先輩たちに話を聞くことができたことも有益でした。ネット上にはあまり多く載っていない奨学金に関する情報や、実際の大学の雰囲気等様々なことを教えていただきました。

ーー海外大を目指し始めた時点での英語力はどのくらいでしたか?どのように英語学習をされましたか?

大学探しを始めた2年生の秋時点では、CEFRで言うとB1とB2の間くらいだったと思います。幸い、学校の英語の授業がオールイングリッシュだったので、高校の間に英語力を伸ばすことができました。教科書内でわからない単語が出てきたら検索して、その都度覚えていきました。基本的に新しく出てくる単語は、長文内に組み込まれていて、単語の意味を簡単な英語で説明してあったり、単語を例文の中に当てはめたりなどの問題があったので、自然と使い方と意味を覚えることができました。そのため、特に授業の予習、復習、課題を除いた勉強は行なっていませんでした。ただし、IELTS受験の前には、専用の単語帳を購入してひたすら暗記を進めていました。また、ライティングは言い換えが重要だったので、ネットで検索して書き留めたりしていました。

ーーどのように大学を調べていましたか?使用したサイトなどはありますか?

どの国にすれば良いのか全く見当がついていなかった段階では、Bachelor’s portalで国や地域、学びたい学位から大学を探していました。学費も上限を設けて調べることができました。気になった学校はホームページを見にいき、具体的なプログラム内容、学費、奨学金の有無等を調べていきました。他にはGoogleで「国名 University 学位名」で検索したり、金銭面的に学費が高すぎる学校は進学できないのでcheapest university in 〇〇などで調べたりしていました。

ーー出願校はどのように絞りましたか?

ネットで調べた大学情報を、学費、奨学金を貰えた場合に支払わなければならない学費、生活費、立地、合格率、求められる英語のスコア、生徒数などの項目に分けてスプレッドシートにまとめました。その中で、現実的に進学可能な大学を絞っていきました。奨学金出願のために高校3年生の10月までに出願校を絞る必要があったのですが、私は少し雑にしてしまい、後から良い大学が見つかったりしたので、もっと時間をかけることができていればなと思います。

ーー最終的な進学校はどのように決めましたか?

奨学金の出願書類を作成していく段階で、進学校について深く調べていきました。その中で、教授やプログラムの内容、大学のある環境などが自分に合っているかなと感じ、そこに決めました。

ーー海外大の受験を終えて、成長したことや何か得たものはありますか?

海外大学出願に向けた情報集め等は基本的に自分一人で行いました。そのため、情報収集の力はつきました。大学出願のために新しく挑戦したことも多くあり、今までよりも積極的になれたと思います。初めは親に猛反対されていて、一度は諦めかけたことがありましたが、めげずに説得し続けたおかげでこうして海外の大学に進学することができました。これまでは、辛いことがあったりしんどいことがあるとすぐに逃げ出してしまうことが多かったですが、受験を通して課題に正面から向き合う力をつけることができました。

ーー最後に、これから海外大学を目指す人に向けてのメッセージをお願いします

情報が少なかったり、共に歩める仲間がいなかったり、親や学校の先生を説得したりと、大変なことはたくさんあると思います。でも、その大変な課題をいくつも乗り越えた先には、きっと皆さんの叶えたい夢に大きく近づける道が開けるはずです。困った時には、一人で思い悩みすぎず、周りの友人や頼れる大人に相談したり、SNSなどで仲間を見つけたりするといいと思います。皆さんの夢が叶うことを陰ながら応援しています。