【海外大学合格体験記事】 カナダのUniversity of British Columbiaに合格されたY.O.さん

Y.O.さんは、神奈川県にある公文国際学園に在学しながら、海外大学に出願し、カナダにあるUniversity of British Columbia, University of Toronto、アメリカにあるUniversity of Washington, Ohio Wesleyan University に合格されました。2023年秋からUniversity of British ColumbiaのFaculty of Scienceに進学されます。University of British Columbiaはバンクーバーとオカナガンにキャンパスを持つ名門大学で、留学生比率は約25%と国際的な大学です。
カナダの大学への進学を目指されている方、ぜひご一読ください。

プロフィール
【名前】Y.O.
【出身高校】神奈川県にある公文国際学園
【進学大学】University of British Columbia
【専攻】Faculty of Science
海外大学進学のきっかけ
ーー海外大学を目指したきっかけは何でしたか?
高2でカナダの高校に留学した事がきっかけとなり、より海外で学び、視野を広げたい、また将来は色々な国で研究をしたいと強く思うようになった事から海外大学を志望しました。
出願準備の開始時期
ーー出願準備を始めたのはいつ頃でしたか?また何から始めましたか?
出願準備を始めたのは、高3の7月末、夏休みが始まった頃でした。初めは、アメリカの大学の出願に使うCommon appのエッセイを書くことから始めました。
高校1 • 2年生の過ごし方
ーー高校1,2年生の間、どう過ごされましたか?もし課外活動などされていればそれも含めて教えてください。
高1では海外大学については考えていませんでしたが、英語を実用的に使える力を身につけ、海外や海外の人と関わるような機会に積極的に参加できるようになりたいと思っていました。そのような中、高1の冬にトビタテ留学JAPANという奨学金制度の存在を知り、高校の先生方から応募書類の添削や面接の練習など様々な助けを頂いて奨学金の応募をしました。その奨学金でカナダの高校に高2の秋から十ヶ月間、当時から強い関心のあった環境問題の対策を知る事、どの国でも理系の研究をしていけるように英語で理系科目を学ぶ事を主な目的として、カナダの高校に留学しました。
出願書類に書いた課外活動は、中高で続けた山岳部や、高校のプログラムの一つとして行った研究、日本の大学が高校生に開いている環境問題に関する講義に参加したことなどでした。個人的には海外大学の出願の際には、自分が将来やりたいことに近い活動や長期に渡って参加した活動がエッセイの題材として書きやすいなと思いました。長い間続けた活動や、自分が本当にやりたいことについて書くときは、思い入れが強く、文章に熱を入れて書きやすいように思います。
高校3年生の過ごし方
ーー高校3年生の間は、どう過ごされましたか?
夏休みが始まるまでは、学校の授業が忙しく、ほぼIELTSの勉強のみをしていました。夏休みが始まってすぐに、海外大志望者を支援する数日間のキャンプ(留学フェローシップ)に参加しました。そこでは、海外大に行かれている現役の先輩方と直接話せる機会があり、エッセイの書き方や海外大学の調べ方などを教わることが出来ました。当時は全く、海外大学の出願に必要とされるような自分を表すエッセイの書き方を掴めておらず、先輩のアドバイスでエッセイの方針が掴め、非常に助かったことを覚えています。
そのキャンプの後は海外大や日本の奨学金(JASSOや柳生財団奨学金)に応募する為の書類を夏休みの間に荒削りでも一通り書き上げることを目標に、ひたすらエッセイを書いていました。
夏休みが明けてからは学校の先生方にエッセイの添削や面接の練習をお願いしました。特にJASSO奨学金の応募書類は自分らしさや、計画の説得力が足りず、先生方が下さったアドバイスによって、何度もそれを書き直していました。
海外大を目指した時のハードル・困難
ーー海外大を目指すにあたってのハードルや困難はありましたか?どのように乗り越えたのでしょうか?
海外大学受験には学校の成績が非常に重視されますが、私の場合、十ヶ月カナダに留学していたため、日本の勉強が抜けてしまった分を取り戻して、成績を維持することが大変でした。そこに関しては、学校の友達や先生に個別に解説をお願いしたり、質問したりすることで乗り越えられたように思います。また、とても短期間に広い範囲を学んだため、混乱する部分も有りましたが、YouTubeの解説動画を活用することで復習し知識を定着させることが出来たと思います。
また、エッセイで自分はどんな人か伝えるというのが難しかったです。今まで学校で習う文章の書き方は、論文やレポートなど、何か特定のものを説明するものだったからだと思います。これは先生や、海外大に行かれている先輩、共に海外大を目ざす友人に助けられました。先輩は私の文章があまりにも説明的すぎて自分がどんな人か全く現れていないと、真っ向から指摘してくれました。また、自分のエッセイを周りに見て貰ったり、自分が将来どんなことをやりたいかを説明していく中で、自分自身がどのような人なのか、自分がこれから本当にやりたいものが何なのかを自分の中で掴めていった気がします。
海外大を目指し始めた時の英語力&英語学習方法
ーー海外大を目指し始めた時点での英語力はどのくらいでしたか?どのように英語学習をされましたか?
海外大学を目指し始めた時点では英検2級を取得していたくらいでした。まず、英語学習はTOEFLとIELTSの模擬テストの本を図書館で借りて、Readingの問題を解いて解きやすい方を見極めるところから始めました。私はIELTSの方が文章が読みやすく、問題も自分に合ってる気がしたのでIELTSに絞って勉強をし始めました。初めの半年は一人で勉強しやすいReadingとListeningの模擬テストを何度も解いていました。また、英単語は、問題の中で出てきた知らない単語を毎回調べる中で覚えていきました。また、Listening対策として、Podcastを通学時間などの隙間時間などで聞くことで耳を英語に慣らしていきました。
また、半年間ReadingとListeningの勉強をした後、初めてIELTSのテストを受けてみました。その結果としてWritingとListeningのスコアが足りなかったので海外大学受験を支援する塾のWritingの講座や英会話などを通して、スコアを伸ばしました。最終的にはIELTSで6.5と志望校の最低基準をクリアするスコアを取ることが出来ました。
最終的な出願校・進学校の決定方法
ーー出願校や最終的な進学校はどのように決めましたか?
私は、生き物の仕組みを深く研究したいと考えているので、研究に力を入れている総合大学に絞り込みました。また、理系科目をしっかりと学ぶ一方で、視野を広げるために幅広い科目も学びたいとの思いから、アメリカやカナダなどの大学で、専門科目以外も教養として学べる大学を探しました。
そこまで絞り込んだ後は、それぞれの大学のホームページの中で、教授がどのような研究をしているかを調べました。最終的には、学校の規模が比較的小さく教授と関わる機会が多く、そして自分の関心のあるものに近い研究している教授がいる大学を第一志望の学校としました。
海外大受験で成長したこと
ーー海外大の受験を終えて、成長したことや何か得たものはありますか?
海外大の為のエッセイでは自分がどんな人間かJASSO出願では自分が将来どうありたいかを具体的に考えられました。また、海外大受験にあたって、いろいろな人の話を聞く中で自分の視野や考え方の幅が広まりました。
海外大学を目指す人に向けてのメッセージ
ーー最後に、これから海外大学を目指す人に向けてのメッセージをお願いします
約一年半前、私が海外大を目指し始めた時はわからないことだらけで何から手を付けたらいいのか、自分が海外大に受かるのは夢のまた夢なのではないのかと、非常に不安に感じていた事をよく覚えています。海外大合格は一人では途方もなく遠い目標なように思えますが、海外大の現役の先輩に具体的な話を聞いたり、周りの人に助言をしてもらったりする中で、少しずつゴールは見えてくると思います。一人で抱え込まず、焦らずに、一歩づつ頑張っていってほしいです。
