旅学(中高生向けスタディーツアー)とは
1. 旅学とは
旅学とは、中高生向けの探求型海外スタディツアーです。 従来の大学訪問や短期留学、あるいは海外旅行と異なり、自分で海外大学や都市の訪問を企画し、グローバルな進路(大学や仕事を含めたライフプラン)を描くための探究型海外スタディツアーです。 旅学では、メンターや仲間とオンラインでつながりながら、自己を振り返りながら自分だけの海外スタディツアーを計画・実行することにより、国を超えたより大きな視座で自身の人生を設計できる力を身につけることができます。 一番のメリットは、海外進学に向けた準備を始められることです。スタディツアーを通じて、自分と大学への理解を深めることはもちろん、帰国後の課外活動を検討したり、エッセー執筆を始めたりすることができます。
留学準備の第一歩として、旅学にぜひ参加してみてください!
保護者の皆さまへ ~旅学は、親子でグローバルな進路を考えるための旅です~
海外進学するためには、1年間の長期留学が必要だとされることもありますが、必ずしもそうではありません。 夏休み、GW、シルバーウィークなど1週間という短い期間で、グローバルな進路を描く基礎をつくることは十分可能です。 コロナの状況が落ち着いたいまだからこそ、お子様の大学進学、その後のキャリアをよりよいものにするための旅行として、「お子様のための将来を考える旅」を考えてみませんか?。 現状の英語力、留学経験は不問です。 「将来、我が子にはグローバルに活躍してほしい。けれども何から始めたらいいか分からない」という思いをもつ親御さんに対して、スタディツアーを通してサポートします。
2.旅学の意義
(1) 百聞は一見にしかず
Vanderbilt UniversityでDean of Admissionsを務めるDouglas Christiansenは以下のように言います。
学生は基本的にキャンパスについて知る必要があるすべてをインターネット経由で知ることができますが、学生がそのキャンパスに行くまでは、実際の経験は理論上のものにすぎません。キャンパスに到着するまでの道のりを知ることが重要です。一日中運転した後に到着し、私たちの学校についての意見を再考する生徒もいます。世界中を旅してここに到着し、すぐに私たちのキャンパスに夢中になった学生もいます。学生が到着した後の感触は非常に個人的なものであり、どの学校が自分に適しているかを決める前に、すべての学生が経験する必要があるものです。
While a student can find out basically all he/she needs to know about a campus via the Internet, until a student takes a trip to that campus, the actual experience is just theoretical. Knowing the journey involved to just arrive at a campus is critical. We have had students arrive, after driving all day, who then reconsider their opinion of our school. We’ve had students who have traveled around the world to arrive here, and fall in love with our campus immediately. The feel once a student arrives is very personal, and it’s one all students need to have experienced before deciding which school is right for them.
Douglas Christiansen Vice Provost for Enrollment, Dean of Admissions Vanderbilt University
Collegexpress ”Why Are Campus Visits So Important?”より
私が社会人でコロンビア大学を受験した際は、コロナの影響もあり、キャンパスビジットが叶いませんでした。
合格後、初めてキャンパスを訪れた感動は今でも忘れられません。
こちらは当時のツイートです。
もし受験前にキャンパスビジットができていれば、大学に対するイメージや憧れを持つことができ、受験に対する取り組みはもっと変わっただろうと思います。
在学中、アメリカに住む日本人のご家族がキャンパスビジットをしている姿をよく見ました。
中国人の方がグループで訪問しているのも頻繁に見かけました。
海外大受験をする人にとって、キャンパスビジットはとても重要な受験プロセスの一つなのです。
海外大受験を考える人から、
「英語の勉強にいまいち身が入りません…」
「課外活動と学校の成績の両立がつらいです」
と相談を受けます。
モチベーションが上がらない原因は、自分がその大学で学ぶイメージが湧いていないことが一番大きいと考えます。
ゴールを明確にイメージしないことには、受験プロセスを効果的に進めることはできません。
海外大学の情報には、数年前に比べ、アクセスがしやすくなっています。
現役の海外大生から直接話を聞いたり、インターネットで動画や記事から情報を得たりすることがしやすくなりました。
情報にあふれる現代だからこそ、人から聞いたことを鵜吞みにせず、自分の足を動かし、自分がどう感じるかを大切にし、受験に臨んでほしいです。
(2) 海外では当たり前!?自分でアレンジして、価値ある海外体験を積む
では、単に海外に行けばいいのか、キャンパスを訪れればいいのか、というと、そうではありません。
渡航前の準備と、事後の学習が重要です。
準備をせずに行くと、学びが浅くなります。
海外修学旅行を実施する学校が増えました。
しかし、海外大学進学をする人やグローバルな進路を実現する人は、なかなか増えません。
それは、周りがあれこれとお膳立てをしすぎて、学生がただ引率され、外国を訪れるだけになっているからです。
せっかくの海外体験をしているのに、学生の志を高めたり、グローバルな舞台での活躍に対する憧れを醸成したりすることにつながっていないのです。
ではどうすればよいかというと、 ①「なぜ大学に行くのか」「なぜ海外か」「自分の強みや関心は何か」に対する仮説を持つ ②自分にとってベストな海外体験は何かを考え、自分で計画する ③渡航後、振り返りを行い、次のアクションにつなげる
という3つが必要です。
これは、ギャップイヤーと似たものです。
高校生活はどの学生にとっても忙しく、自分が何を学びたいかを考えるための体験や時間がありません。
高校を卒業してから大学に入学するまでの間、旅やインターンなどをするための時間をとる、という取り組みをギャップイヤーと呼ばれています。
海外では当たり前のものですが、日本ではあまりなじみがないかもしれません。
18歳前後の学生にとって、ギャップイヤーをとることは、将来の大きな方向性を決める大学進学という選択を、より納得できるものにするでしょう。
旅学も、ギャップイヤーと同じ学習効果を狙っています。
従来の学校主導の海外研修と、ギャップイヤーの大きな違いは、セルフプランニングをするかどうかです。
主体性を持ち、自分で自分にとって最も必要な学びの旅を計画し、実行する。
海外に挑戦する若者には、こういった価値の高い海外体験を積んでほしいと思います。
3.旅学での学びと、その結果得られるもの
旅学では、自分で計画・実行することを通し、自己に向き合い、自分の人生をデザインする力を身につけます。
1週間で海外を訪れ、トータル3ヶ月かけて、グローバルな進路を実現するための基礎となる学びを提供します。
旅学のステップは次の三つです。
(1) メンターと準備
(2) 海外渡航
(3) グローバル進路計画をプレゼン
それぞれのステップについて簡単に書きます。
(1) メンターと準備
まずは徹底的に自己分析をします。
自分の強みや関心は何かを整理し、自分を最も成長させる大学はどんな大学かを言語化します。
加えて、課題図書を読み込み、人生の軸をつくり、考え方を身につけます。
バディーやメンターとの対話を通じて、さらに学びを深めます。
自己分析をベースに、どの地域の大学や施設を見たいか、誰に会いたいかを考え、渡航の計画を立てます。
飛行機やホテルのチケットを自分で手配します。
(2) 海外渡航
アメリカ or ヨーロッパに行き、大学を訪問します。
事前にアポをとっておいた現地の学生や教授に会います。
大学に加え、自分の関心のある分野の施設(ビジネス、スポーツ、アートなど)に行きます。
感じたこと、気づいたことをシートに入力し、メンターやバディーと共有します。
(3) グローバル進路計画をプレゼン
帰国後、振り返りを行います。
プレゼンテーションとして、「自分が行きたい大学とはどんな大学か」「実現のために、これから何をするか」などを発表します。
課外活動の計画を立てる、大学出願用のエッセー執筆にとりかかる、別の国のキャンパスツアーを企画する、などが次のチャレンジとなります。
プレゼンに対し、メンターやバディーからフィードバックを受けます。
旅学に参加することで得られる主なメリットは以下です。
- 異国の地に自ら足を運び、大学や文化を現場で体験できる
- メンターや同志(ツアーの参加学生)と体験を共有し、フィードバックを受けながら、グローバル進路を計画し、次のチャレンジ(勉学や課外活動など)を決めることができる
- 旅学の経験を海外大学のエッセイなどに活用し、海外大出願に活かせる
旅学は、中高生のグローバルな進路を描くための貴重な経験となります。
自己の成長と将来の展望を考える上で、旅学は大きな価値を提供します。
この夏に、自分の人生をグローバルに展開していく第一歩を、一緒にスタートしましょう。
私たちは、皆さんのよりよい進路の実現を全力でサポートします。
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